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防災関連の最新ニュースをご紹介
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【歴史・教訓】「次世代塾」受講の大学生、東京で震災教訓伝える
「津波防災の日」の5日、内閣府など主催の「津波防災スペシャルゼミin本郷」と銘打った啓発イベントが東京都文京区の東大本郷キャンパスであり、東北大災害科学国際研究所の今村文彦所長ら防災の専門家3人が講義した。また、河北新報社などが主催する東日本大震災の伝承講座「311『伝える/備える』次世代塾」を受講する大学生5人が、塾で学んだ津波避難の要点を5項目に絞って発表。「防災のノウハウを学ぶだけではなく、まずは多くの犠牲が出た震災の事実に向き合ってほしい」と主張し、被災地を訪れ、現場で当事者の肉声に触れることも提言した。【11月6日 河北新報より】
▼津波防災スペシャルゼミin本郷
http://tsunamibousai.jp/special_seminar/ -
【歴史・教訓】災害、被災資料の保存と活用テーマにシンポ 神戸/兵庫
国際シンポジウム「災害文化形成を担う地域歴史資料学の確立をめざして」が11、12日、兵庫県神戸市の神戸大学統合研究拠点コンベンションホールで開かれる。主催は、奥村弘・神戸大大学院教授の研究グループ。奥村教授らは阪神・淡路大震災後、被災資料の救出に関わり、ボランティア組織「歴史資料ネットワーク」(史料ネット)を設立。全国の被災地で活動するとともに、各地に誕生した史料ネットとの連携の要となってきた。初日のテーマは災害資料。災害アーカイブ活動で東北大と連携するハーバード大のアンドルー・ゴードン教授が基調講演し、災害資料の公的管理に関する韓国国家記録院の李允暻氏の報告後、討論する。2日目は被災歴史資料がテーマ。イタリアにおける「文化財危険地図」の活用例を、国立保存修復高等研究所のカルロ・カカーチェ部長が紹介する。詳細は下記リンクより。【11月1日 神戸新聞より】
▼神戸大学 国際シンポジウム「災害文化形成を担う地域歴史資料学の確立をめざして」
http://www.kobe-u.ac.jp/NEWS/event/2017_11_11_01.html -
【歴史・教訓】震災と原発 複合災害の教訓世界発信へ 福島・富岡のアーカイブ施設、基本構想まとまる
東日本大震災と東京電力福島第1原発事故などを伝承するため、福島県富岡町が計画するアーカイブ施設の在り方を検討してきた町民会議は10月30日、基本構想をまとめ、提言書を町に提出した。提言書は役割として、(1)地域の歴史と災害の実態を後世に伝える(2)大規模災害時の資料保全手法を全国に伝えることなども盛り込んだ。整備する機能には「学習交流」「発信」「展示」「収蔵庫」などを挙げた。提言書を受け取った宮本皓一町長は、2020年度中の完成を目指すことを説明。建設場所は町文化交流センター「学びの森」周辺とする方針を明らかにした。【10月31日 河北新報より】
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【歴史・教訓】「命自ら守る意識を」被災遺族ら講演、南海トラフへの備え呼び掛け/高知
防災・減災キャンペーン「いのちと地域を守る」に取り組む河北新報社は28日、高知新聞社との共催で「東日本大震災を忘れない~被災体験を聞く会」を高知県安芸市で開いた。宮城県石巻市の東北福祉大1年志野ほのかさんは東松島市野蒜小6年だった震災時、祖父が自分の帰りを待ったまま津波の犠牲になったと紹介。「津波からどう避難するかを家で話し合っていなかった。後悔は今も消えない」と無念の思いを話した。自宅のあった名取市閖上で両親を失った格井直光さんは、「地元には津波への用心を促す石碑があったが伝わらず、避難が遅れた。先人の教えを大切に伝承する必要がある」と強調した。高知県安芸市出身で熊本県西原村の山岡縁さんも登壇した。熊本地震で自宅が半壊した経験に触れ、「揺れに対する備えも重要だ」と語った。【10月29日 河北新報より】
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【歴史・教訓】大津波伝承、なぜとぎれたか 新地高・地理歴史班の研究が優秀賞/福島
奈良大、奈良県主催の「全国高校生歴史フォーラム」で、福島県立新地高校の地理歴史班が研究した「新地町の大津波伝承について」が優秀賞を受賞した。研究では、過去6000年の間に新地町に7回大津波が押し寄せながら、町民の多くが「大津波は来ない」と信じていた点に着目した。大津波が数百年に一度しか起きなかったことや、かつて大津波から大勢の命を救ったといわれる町内の「八千山」が開発のため切り崩されるなど、過去の津波到達高を示す場所の消失などを伝承をとぎれさせた要因として挙げた。自身の震災、津波の経験から同班への参加を決めた高橋みきさんと小賀坂美咲さんは「津波に備えるためにも、体験を伝えていかなければならない。震災、大津波が起きた当時を忘れてはいけない」と話し、11月18日に行われるフォーラムでは研究内容とともに震災発生時の体験を語る。【10月23日 福島民友より】
▼奈良大学・奈良県主催 第11回 全国高校生歴史フォーラム
http://www.nara-u.ac.jp/forum/ -
【歴史・教訓】津波被害を受けた高校を震災遺構に 気仙沼/宮城
宮城県気仙沼市にある気仙沼向洋高校は、東日本大震災の津波で校舎の4階まで水につかるなど大きな被害を受け、校舎の内部には流されてきた大量のがれきなどが今も残されている。気仙沼市は、震災の教訓を後世に伝えるため、3つある校舎や体育館など、合わせて5つの施設を震災遺構として保存することを決め、17日から整備のための工事を始めた。また、校舎に隣接する場所には、震災当時の学校周辺の映像などを見ることができる伝承施設も建設され、気仙沼市は再来年の春までに一般公開を始めることにしている。震災の発生から6年7か月が経ち、復興が進む被災地では、津波の爪痕が徐々に見られなくなっていて、震災の記憶をどう伝えていくかが課題になっている。【10月17日 NHKニュースより】
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【歴史・教訓】南海地震碑の紹介動画制作 徳島県教委
徳島県教育委員会は、過去に県内で起きた南海地震の被害や教訓を刻んだ地震津波碑を紹介する動画を制作する。風雨で劣化が進む碑の現状を高精細な4K映像で記録し、啓発や教育に活用するのが狙い。県民が親しみやすいよう、徳島の文化の魅力を発信する県の「あわっ子文化大使」を務める中学生が案内役で出演する。制作する動画は15分程度。正平(1361年)から昭和(1946年)まで5回の南海地震について記録した阿南、美波、海陽3市町にある地震津波碑9基を取り上げ、碑文の内容や被害の概要を紹介する。11月までに撮影と編集を終え、12月に開く地震津波碑の国記念物登録を祝うシンポジウムで披露する。県教委は来年度以降、学校などで県民の啓発や防災教育に活用する方針である。文化大使は7、8月に海陽町を訪れ、昭和南海地震の津波を体験した住民から話を聞くなど防災学習も重ねており、シンポジウムではこうした内容について意見発表を行う。【10月14日 徳島新聞より】
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【歴史・教訓】<ヤフー基金>震災伝承活動を後押し 被災地の団体に助成 教訓を次世代に
ヤフー基金は、東日本大震災の教訓伝承や防災教育に取り組む被災地の団体の助成に乗り出す。これまでは被災者支援に力点を置いてきたが、震災の風化が進む中で、教訓伝承と防災啓発の活動を初めて助成対象にした。既に実績がある活動を支援する「展開コース」と、新たに活動を始めたり、規模や範囲を広げたりする団体が対象の「企画コース」がある。助成期間は2018年4月から1年間で、企画コースの場合、再審査で最大3年間継続される。どちらも被災地の視察学習ツアーや語り部活動、震災遺構・アーカイブを活用した伝承事業などを想定している。締め切りは11月19日。申込の詳細は下記リンクより。【10月5日 河北新報より】
▼2017年度Yahoo!基金助成プログラム
https://kikin.yahoo.co.jp/support/ -
【歴史・教訓】文書で災害振り返る 県公文書館で企画展/富山
富山県内の災害を振り返る企画展「災害にみる富山」が、富山市茶屋町の県公文書館で開かれている。江戸時代から現代までの洪水や火災などを記録した文書や地図などをパネル展示とともに紹介している。「五大災害比較図」(1939年ごろ)は、1887年以降の大規模水害の被害地域を地図上で色分けし、グラフで被害状況をまとめている。1930年に発生した富山県庁の火災で職員が重要書類の5分の1しか持ち出せなかったことや、爆弾で県庁が燃えたことを想定した訓練の方法を記録した行政資料なども並ぶ。担当者は「災害には特徴のパターンがあり、今後の防災に役立ててほしい」と呼び掛けている。【10月3日 中日新聞より】
▼富山県 『災害にみる富山』平成29年度富山県公文書館開館30周年企画展
http://www.pref.toyama.jp/cms_press/2017/20170926/00023528.pdf -
【イベント】「1.17のつどい」参加団体や個人を公募/兵庫
阪神・淡路大震災から23年となる来年1月17日に兵庫県神戸市で開かれる追悼行事「1.17のつどい」の実行委員会は4日から、運営に関わったり参加したりする団体・個人の公募を始める。公募は、震災の記憶を広く継承する狙いで初めて行う。竹灯籠やろうそくなどの材料の調達や、それらを制作しながら震災を語り合う場をつくったりする団体を募集する。さらに、震災当時の様子や教訓を会場で伝える語り部やブースの運営、会場募金を呼び掛けるユニークな募金箱などのアイデアや活動の担い手、若い世代を会場に引率する学校や団体なども募る。藤本真一委員長は「つどいを長く続けるため、力を借りたい。新しいアイデアで、今まで来たことがない人々も呼び込み、震災を伝えたい」と語る。申込詳細は下記リンクより。【10月3日 神戸新聞より】
▼阪神淡路大震災1.17のつどい
http://117notsudoi.jp/ -
【歴史・教訓】淀川洪水から100年、流域自治体が治水・防災で「淀川サミット」 歴史伝承で宣言採択
大正6(1917)年に台風の影響で大阪府高槻市大塚町の堤防が決壊し、洪水で甚大な被害が出た淀川の「大塚切れ」から100年を迎えた1日、流域の自治体の市長と副市長が治水対策や防災について話し合う「淀川サミット」が同市で開かれ、水害の歴史を伝承することなどを盛り込んだ「淀川宣言」を採択した。サミットでは、参加した三重県名張市、大津市、京都市、大阪市など10市が取り組みを紹介。河川改修や雨水の貯留施設の整備のほか、ハザードマップの作成、スマートフォンアプリの活用について意見交換した。京都大防災研究所の中川一所長は「ハード面の対策も大事だが、防災教育を通じて『自分の身は自分で守る』という意識を持ってもらうことも重要だ」と話した。【10月1日 産経WESTより】
▼淀川大塚切れ100年
http://www.otsuka-100th.jp/ -
【歴史・教訓】震災記録、大槌町サイトで公開 時系列、地域別に掲載/岩手
岩手県大槌町は東日本大震災の被災状況や復興の様子を後世に残し、災害の教訓を伝承するため震災アーカイブサイト「~つむぎ~」の公開を始めた。インターネットを通じてパソコンやスマートフォンなどで閲覧できるほか、来春完成予定の復興拠点施設には高齢者向けにタッチパネル式の大型液晶画面を設置する。公開されているデータは2009年~2017年までの町内の風景や震災発生後の避難所の様子、復興まちづくりなどを記録した文書や画像約1万4000点。利用者は、行政の対応、産業の再生、ボランティアなど122分類から時系列、地域別に閲覧できる。【9月26日 岩手日報より】
▼大槌町震災アーカイブ つむぎ
https://archive.town.otsuchi.iwate.jp/ -
【歴史・教訓】謎の大津波、海底地滑り原因か 500年前、徳島で被害
徳島大などの研究グループが、徳島県南部で多数の死者を出した1512年の「永正津波」は、海底の地滑りが原因で局地的に起きた可能性が高いとの調査結果をまとめた。15日から茨城県つくば市で開かれる歴史地震研究会で発表する。徳島大の馬場俊孝教授(地震学)らは、海底地形図を調べ、徳島県南部の宍喰地区の24キロ沖に幅約6キロ、高さ約400メートルの崖があることに注目。昨年、海洋研究開発機構などと共同で、音波探査によって海底の地形を詳しく調べた結果、この巨大な崖は海底地滑りでできたとみられることが判明した。一般に大きな津波は、強い揺れを伴う地震とセットで起こると考えられがちだが、海底地滑りは小さな地震がきっかけでも発生する可能性があるという。馬場さんは「揺れは小さくても大きな津波が来る可能性があり、今後も注意が必要だ」と話している。【9月13日 朝日新聞より】
▼四国災害アーカイブス 永正9年の津波
https://www.shikoku-saigai.com/archives/2999 -
【歴史・教訓】津波で残った住宅の基礎 震災遺構で保存へ 仙台/宮城
東日本大震災の津波で被害を受けた宮城県仙台市若林区の荒浜地区に当時のまま残った住宅の基礎部分について、仙台市は「震災遺構」として保存していくことになった。今年4月から「震災遺構」として一般公開されている荒浜小学校から海側に700メートルほどのところにあり、当時のまま基礎部分だけが残った姿は津波の威力や恐ろしさを物語っている。仙台市が設置した専門家の委員会からは、震災の記憶を後世に伝えるためにこうした住宅の基礎部分も「震災遺構」として保全すべきだといった意見が出され、住宅の当時の所有者などから了解も得られたことから保存することを決めたということである。仙台市は、来年度から整備工事を始め、再来年度に一般公開したいとしている。【9月6日 NHKニュースより】
▼仙台市 震災遺構として荒浜地区の住宅基礎の一部を保存します
https://www.city.sendai.jp/sesakukoho/gaiyo/shichoshitsu/kaiken/2017/09/6arahama1.html -
【普及啓発】長井署 大雨に備え訓練…羽越水害50年/山形
山形県の長井署は8月31日、長井市平野で、大規模災害訓練を行った。今年は1967年の羽越水害から50年に当たるため、実践的な訓練を行った。湖での訓練のほかに、全署員を対象にした非常招集訓練や、同署が浸水して機能しなくなった場合に備え、近くの公共施設に無線機を運び込むなど、署の機能移転訓練を行った。湖での訓練では、台風接近による大雨の影響で河川が氾濫し、家屋の浸水や土砂災害などの被害が発生したとの想定。署員らは緊張した面持ちで、空気銃の扱い方やゴムボートの組み立て方などを確認していた。【9月1日 読売新聞より】
▼忘れない、水害への備え~羽越水害50年
http://www.thr.mlit.go.jp/yamagata/river/uetsu50/ -
【歴史・教訓】石碑に学ぶ水害の歴史 土砂災害3年、広島大が調査
広島県で、過去の水害の被害状況が刻まれた石碑の調査が進んでいる。広島市安芸区の住宅街の一角にある高さ約4メートルの石碑は1907年の豪雨で付近の川が氾濫し、64人が死亡した水害を伝える。「予測不可能な災害を後世に伝えるべきだ」という住民らの希望で、県が建てたという。漢文で刻まれているため、内容を知る近隣住民は少ない。同区は2014年8月に発生した豪雨で人的被害は免れたものの、当時、広島大の学生で石碑の近くに住む小山耕平さんが「読み解くことで被害を抑えられるのでは」と考え、先輩研究者らと15年夏から調査を始めた。小山さんらは各地の図書館で郷土史を読み込んだり、インターネットに掲載された石碑の画像から位置を割り出したりして調べたところ、13市町で計38基が見つかった。漢文の現代語訳などの解説を昨年末にまとめ、広島大学総合博物館のホームページで公開した。今年7月までにさらに12基を確認し、現地調査などを進めている。現在は高校で教壇に立つ小山さんは「郷土に伝わる災害の記録は減災の足がかりになる。子供らへの防災教育に採り入れるなど活用方法を考えたい」と話している。【8月19日 日本経済新聞より】
▼広島大学総合博物館 広島県内における水害碑の碑文資料
http://home.hiroshima-u.ac.jp/museum/siryou-data/kennkyuuhoukoku8/08huzimoto.pdf -
【歴史・教訓】災害伝える担い手に=体験聞き取り紙芝居-地元小学生、上演へ/広島
広島県広島市安佐北区の市立三入小学校では今年度、児童が住民から体験を聞き取り、紙芝居にする取り組みを始めた。5年生51人は6月から、総合的な学習の時間を活用し、自主防災組織のメンバーら住民4人から3年前の土砂災害当時の天候や状況の聞き取りを実施。災害が起きた時の不安や避難までの葛藤を表現した物語を紙芝居にまとめる。絵は2学期から描き、完成した紙芝居を児童が11月にも上演。地域の住民も招いて発表する。担任の川口和郷教諭は「紙芝居は演じる側が災害をしっかり学習し、成りきる必要がある。主体的な深い学びになれば」と期待する。土砂災害では一時、同校に百数十人の住民が避難し、壊れた住宅で通学路がふさがれたこともあった。同校は被災直後から地域とのつながりを意識した防災教育を進めてきた。【8月20日 時事通信より】
▼広島市立三入小学校 5年生(防災学習)
http://cms.edu.city.hiroshima.jp/weblog/index.php?id=e0984&type=2&category_id=1598 -
【歴史・教訓】教訓生かしカメラ設置、マップ作りも 広島土砂災害3年
77人が亡くなった広島市の土砂災害から20日で3年を迎え、被災地では犠牲を無駄にしまいと、教訓を生かし、地域を守ろうとする動きが広がっている。安佐北区の三入・桐原地区では安全な場所で水位を確認できるよう市に要望し、土砂災害の監視システムを研究する広島市立大学大学院の西正博教授の協力を得て、監視カメラが設置された。地区では土砂崩れが起きる約10分前、「焦げくさいにおいがした」という証言が複数あったため、ガスセンサーを設置し、土砂崩れを事前に察知する研究も進められている。水が引き、住民の安否確認を始めたが、自治会の連絡網は固定電話の番号のため、停電で使えなかった経験から、安否確認システムを導入。登録した住民にメールが送られ、回答すると「自宅待機中」「支援が必要」などの情報がタブレット端末で即座に見られるようになった。行政の取り組みでは、広島市が危険認識や防災意識を持ってもらおうと2015年10月から、住民が中心となって避難経路や危険箇所を書き込む「わがまち防災マップ」の作成を支援する事業を開始。これまでに市内1900地区のうち、280地区で詳細な防災マップが完成した。【8月18日 朝日新聞より】
▼広島市 防災まちづくりの推進
http://www.city.hiroshima.lg.jp/www/contents/1444176885997/index.html -
【歴史・教訓】発生から3年、広島土砂災害振り返るパネル展開催
平成26年8月の広島市の土砂災害を振り返る「8・20土砂災害伝承パネル展」が、広島県広島市安佐北区の総合福祉センターで9月1日まで開かれている。災害の被害状況や教訓を伝え、防災意識の向上を図ろうと、県や地元の自主防災会連合会などが主催。被災者などから県のホームページを通じて提供された写真をパネル化にして展示した。会場には、発生当時に家屋などが被災した状況をはじめ、後に車いすや担架などを使用して実施された避難訓練の様子なども紹介。災害発生時刻のまま止まった時計や、被災地で激しい泥水が勢いよく流れる様子などをとらえた写真パネルも並んでいる。ほかにも安佐北区役所や安佐北区民文化センター、安佐南区民文化センターなどで開催している。【8月17日 産経WESTより】
▼土砂災害ポータルひろしま 8.20 土砂災害伝承パネル展の開催
http://www.sabo.pref.hiroshima.lg.jp/densyou/PDF/H29_8.20_densyo_paneru.pdf -
【歴史・教訓】震災の教訓つなぐ一冊 町が4年かけ発刊 山田/岩手
岩手県山田町は「3.11 残し、語り、伝える 岩手県山田町東日本大震災の記録」を発刊した。震災から6年を経て、改めて町民の証言を基に当時の事実関係を掘り起こし、学術経験者が避難行動などを検証した。5章で構成し多くの写真やグラフを掲載している。第2章「語る」では、町内6地区の被災の様子を町民が証言。山田地区では「津波火災」を特集し、当時の消防団員に消防活動の様子を聞いた。船越地区では、機転を利かせて子どもを守った用務員の行動から教訓を探る。第3章「伝える」では、宮古市出身で鹿児島大総合教育機構共通教育センターの岩船昌起教授(地理学)らが執筆し、各地区の地形や地質、土地改変の経緯を解説した上で避難行動を分析。避難所での献立の栄養学的な調査も試みた。7000部作製し、町内全戸に配布した。県内の公立図書館や町の公式ホームページなどでも閲覧できる。【8月16日 岩手日報より】
▼山田町 震災記録誌『3.11 残し、語り、伝える 岩手県山田町東日本大震災の記録』
http://www.town.yamada.iwate.jp/30_sinsaikiroku/29kirokusi2.html