まなべる、いかせる、つながれる。防災・減災のオンライン基地。

運営:防災推進協議会 企画編集:助けあいジャパン 協力:内閣府防災担当

リレー寄稿

中村隆義(なかむら・たかよし)

岡山県津山市役所総務部危機管理室

出身地:岡山県苫田郡鏡野町

・防災に取り組み始めたきっかけは?

支所へ勤務していた時に、消防防災担当を務めたことがきっかけとなり、消防団による中学校での出前講座や、幼児向けの防災体験プログラムの実施など、子どもたちへの防災意識の普及に取り組みました。危機管理室勤務となった現在も、自主防災組織を対象とした防災講話や、小学校での防災授業などを通じて、共に考え、伝えていくことを大切にしながら、防災意識の普及啓発に取り組んでいます。


・ご自身の活動の中で、一番のエピソード(うまくいったことや、いかなかったことも)という事例をひとつあげてください。

平成28年度に、内閣府による「地区防災計画モデル事業」に、中国地方で初めて取り組ませていただいたことです。
幼児向けの防災体験プログラムでお世話になっている、一般社団法人チカク 代表理事の赤木美子さんから、モデル事業をご紹介いただき、同じタイミングで、地域のニーズとも合致する形で実施が決定し、人と人との繋がりの大切さをあらためて実感しました。対象となった津山市城西地区では、モデル事業終了後も、住民の皆さんが毎月1回防災部会を開催されており、お互いに意見を出し合いながら、防災マップ作りや防災訓練などの活動が継続的に行われています。


・防災活動は「つながり」が課題ですが、ご自身で感じる現状の課題についておしえてください。

公務員としての仕事の醍醐味は、人と人とを繋ぐことによって、大きな成果を生み出せることだと考えています。防災に限ったことではありませんが、地域や自主防災組織のニーズを把握して、必要な支援を行うことが出来るように、自分自身も、人との繋がりを大切にしながら仕事をしていきたいと思っています。


・ご自身の活動の中で、繋がれるといいなぁ(繋がってよかった)と思われる(地域、企業、団体、個人など)についてご紹介ください。

跡見学園女子大学教授の鍵屋一先生の講義を受講した際に、数値を用いて、災害の発生確率をわかりやすく解説されていたのがとても印象的で、防災講話の参考にさせていただいています。「防災教育は最大の防災対策」とされており、より一層、防災授業に力を入れて取り組む契機にもなりました。
また、地区防災計画モデル事業でご指導をいただいた、香川大学特命准教授の磯打千雅子先生からは、モデル事業終了後も、対象地域のフォローアップに対するアドバイスをいただいています。このことがきっかけで、平成29年6月に香川大学で開催された「香川地域継続検討協議会シンポジウム」に参加し、津山市業務継続計画(BCP)の策定に反映させるなど、さらに見識を深めることができており、素晴らしいご縁をいただいたと感謝しています。
さらに、防災業務は大変な仕事ではありますが、これまでの業務や研修等を通じて繋がった、他自治体の防災担当職員の皆さんをはじめ、地域の町内会長さんや、自主防災組織の役員の皆さんなど、多くの方々の力をお借りし、助けていただきながら、業務に当たることができていると感じています。


・TEAM防災ジャパンサイトについて、期待されることについてメッセージをお願いいたします。

防災講話などの機会にお話を伺っていると、「防災の取り組みは難しい」との意見をいただくことがあります。ただ私自身、特別なことは何もお話ししていないつもりです。例えば、町内会などで行う環境整備活動は、風水害の際に水路等からの内水氾濫を防ぐことにも繋がります。日頃から、お互いに声を掛け合うなど、平常時からの取り組みが、いざという時に必ず役に立つと思っています。
TEAM防災ジャパンサイトを拝見すると、それぞれに業種も年齢も様々な皆さんが、日常のなかに防災を取り入れられていることがとてもよくわかります。全国の皆さんにこのサイトをご覧いただくことで、防災の取り組みに向けた動きが各地で生まれるとともに、少しでも防災に興味を持っていただき、非常持ち出し袋の準備など、今日からできる防災対策に取り組んでいただけることを願っています。