防災資料室
防災に関する政府や自治体の施策、調査・研究の成果、実践の事例などを集約
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NIPPON防災資産
内閣府及び国土交通省が、地域で発生した災害の状況を分かりやすく伝える施設や災害の教訓を伝承する活動などを「NIPPON防災資産」として認定する制度を、令和6年5月に創設した。
防災資産の認定については、全国の流域治水協議会等を通じて防災資産の認定候補を抽出し、その中から「災害の自分事化協議会」(一般財団法人国土技術研究センター設置)が「優良認定」、「認定」案件を推薦し、内閣府特命担当大臣(防災担当)、国土交通大臣が認定を行う。
令和6年9月5日に、第1回の認定案件として、22件(優良認定:11 件、認定:11 件)が認定された。
【関連する資料】
・第1回「NIPPON防災資産」の認定案件が決定:内閣府(防災担当)
・災害の自分事化協議会:一般財団法人国土技術研究センター
・水害リスクを自分事化し、流域治水に取り組む主体を増やす流域治水の自分事化検討会:国土交通省 -
大規模地震の発生に伴う帰宅困難者等対策のガイドライン(令和6年7月改定)
令和6年7月に「大規模地震の発生に伴う帰宅困難者等対策のガイドライン」が改定された。
改定には、首都直下地震帰宅困難者等対策検討委員会で取りまとめた「帰宅困難者等対策に関する今後の対応方針(令和4年8月)」に沿って、関係機関との実務的な見地からの具体施策に関する検討、上記検討委員会からの意見聴取を経て、「帰宅困難者等の適切な行動判断のための情報提供の在り方」と「一斉帰宅抑制後の帰宅場面における再度の混乱発生の防止」の2つの観点が加えられた。
大規模地震発生時の帰宅行動についてまとめたリーフレットと普及啓発チラシも公開している。
また、東京都は「帰宅困難者対策のページ」にて、個人向け、事業者向けの情報や、ガイドブック、取組状況等を掲載している。
【関連する資料】
・「あなたの待機がだれかを救う」リーフレット&普及啓発チラシ:内閣府(防災担当)
・首都直下地震帰宅困難者等対策検討委員会:内閣府(防災担当)
・東京都 帰宅困難者対策のページ -
広報誌「ぼうさい」第110号 特集① 火山防災を考える ~2014年御嶽山噴火から10年~
内閣府(防災担当)が発行している広報誌「ぼうさい」。2024年7月に発行した第110号では、10年前の御嶽山噴火をはじめ、国内で過去に発生した火山災害での多様な被害を踏まえて、住民や観光客(登山客)等が多様なシチュエーションで、火山災害から身を守るための火山防災について特集している。
長野県木曽地域振興局では、御嶽山の火山災害を教訓に、登山者に御嶽山の立入り規制の情報や防災対策などを啓発する動画を公開している。
また、国土地理院は、イラストで学ぶ過去の災害と地形「火山編」を新たに公開し、過去に日本各地で発生した火山災害を火山ごとに取り上げ、災害履歴情報である自然災害伝承碑の伝承内容等を元にした火山被害の概要と、火山基本図や火山地形分類データ等から、火山地形の特徴を踏まえた資料を掲載している。
【関連する資料】
・御嶽山 Safety Climbing Guide:長野県木曽地域振興局
・イラストで学ぶ過去の災害と地形「火山編」:国土地理院 -
令和6年版防災白書
内閣府が令和6年6月に公表した、令和6年版防災白書では、2023年に改正された活動火山対策特別措置法(活火山法)が2024年4月に施行されたことを踏まえて、「火山を知る、そして備える」を特集している。また、特集2として「令和6年能登半島地震」について、被害状況や発災後の初動対応及び被災者支援、復旧・復興等を整理している。
さらに、令和6年版男女共同参画白書では、防災・復興、環境問題における男女共同参画の推進状況について記載されているほか、令和6年版高齢社会白書では、高齢者の住宅と生活環境をめぐる動向について特集しており、ひとり暮らしの高齢者に配慮した防災対策の推進が重要であることが報告されている。
また、国土交通省が令和6年6月に公表した、令和6年版国土交通白書では、令和6年能登半島地震への対応が特集されているほか、「第Ⅱ部 国土交通行政の動向」で、東日本大震災からの復旧・復興の現状と対応策や東日本大震災を教訓とした津波防災地域づくりが記載されている。
【関連する資料】
・令和6年版男女共同参画白書:内閣府(男女共同参画局)
・令和6年版高齢社会白書:内閣府(共生・共助担当)
・令和6年版国土交通白書:国土交通省 -
線状降水帯による大雨の半日程度前からの呼びかけの新たな運用
気象庁は、令和6年5月27日から、線状降水帯による大雨の半日程度前からの呼びかけについて、対象地域をこれまでの地方単位から府県単位に絞り込んで呼びかけを行う運用を開始した。運用開始の告知と共に、本呼びかけを活用するための基礎調査として、住民と市町村を対象とした、呼びかけの認知度や活用実態等を調査するアンケート結果の報告書を掲載している。
さらに、気象庁では、「線状降水帯に関する各種情報」のページを開設し、「線状降水帯による大雨の半日程度前からの呼びかけ」と「顕著な大雨に関する気象情報」について、内容の違いや発表基準、呼びかけの活用例等について解説している。
また、環境省では、2024年3月に、地方公共団体が「気候変動×防災」に関する施策を検討する際の考え方や参考情報を知るためのマニュアルを作成。このマニュアルでは、気候変動によって激甚化、頻発化が懸念されている暴風、竜巻、豪雨、豪雪、洪水、土砂災害、高潮、熱波、渇水によって生じる被害(及びこれらの被害によって発生する可能性がある二次被害を含む)を対象としている。
【関連する資料】
・線状降水帯に関する各種情報:気象庁
・できることから始める「気候変動×防災」実践マニュアル -地域における気候変動リスクを踏まえた防災・減災対策のために-:環境省 -
「火山防災の日」特設サイト
令和6年4月1日に「活動火山対策特別措置法の一部を改正する法律」が施行され、国民の間に広く活動火山対策についての関心と理解を深めるため、8月26日が「火山防災の日」として制定された。これを踏まえ、火山防災を推進するため、気象庁ホームページに「火山防災の日」特設サイトを開設した。気象庁のマスコットキャラクター「はれるん」と、桜島がある鹿児島地方気象台のマスコットキャラクター「ぼるけん」のやりとりを通して、火山や火山防災について学ぶコンテンツを多数用意している。
また、文部科学省では「火山調査研究推進本部(火山本部)」が設置され、サイトが開設された。このサイトでは、火山本部の体制・役割を説明しているほか、会議情報や法改正の内容について掲載している。
なお、内閣府(防災担当)では、火山災害警戒地域に含まれる地方公共団体を対象として、火山防災訓練の企画や運営に関するガイドや、火山防災訓練の取組事例集、火山が噴火した場合に大きな噴石や火砕流などの火山現象の影響が想定される範囲内に立地する施設が、単独で、または自治体等と共同で「火山防災訓練」を実施する際の、基本的な考え方などを紹介した資料を公開している。今年の8月26日は、「火山防災の日」が制定されて初めての年であり、内閣府では国民を対象に「火山防災の日」制定記念イベントを実施する。
【関連する資料】
・火山調査研究推進本部サイト - 文部科学省
・地方公共団体等における火山防災訓練の企画・運営ガイド(第2版) - 内閣府(防災担当)
・地方公共団体等における火山防災訓練の取組事例集(第2版) - 内閣府(防災担当)
・避難促進施設における火山防災訓練の実施のための支援資料 - 内閣府(防災担当)
・火山対策 : 防災情報のページ - 内閣府 (bousai.go.jp) -
男女共同参画&多様な視点で災害に備える 『きょうとみんなの防災カード』
一人ひとりの暮らしに即した災害の備えや避難所に欠かせない、男女共同参画の視点を取り入れた「防災カード」。カードに書かれた「問い」について話し合うことで、災害時に発生するさまざまな困りごとへの対応や備えを具体的に考え、共有することができる。
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しが防災プラスワン~女性の視点と多様性~(Ver.2)
防災対策において見落としがちな課題とその対応策について学び、これからの防災対策を考える啓発カード集。防災研修の際、防災対策の基礎にプラスワンし、自分だけでなく、様々な人の立場・視点で防災対策を考えるきっかけとすることができる。
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首都直下地震等による東京の被害想定(令和4年5月25日公表)
「首都直下地震等による東京の被害想定」報告書
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令和4年版防災白書の公表(内閣府)
令和4年版防災白書では、特集を「大規模災害から命を守るために」と題し、令和3年度に発生した主な災害の被害状況及び政府対応、令和3年度の災害を受けた対策の検討の内容、更なる防災体制強化に関する取組状況等について記載している。