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特集

「防災における行政のNPO・ボランティア等との連携・協働ガイドブック~三者連携を目指して~」の紹介

2018年4月13日

平成30年4月13日、内閣府防災担当から、「防災における行政のNPO・ボランティア等との連携・協働ガイドブック~三者連携を目指して~」が公表されました。


 大規模災害が現実に襲ってきた時は、行政に求められる仕事は飛躍的に増大し、行政職員にとって大きな負担となります。
 そうした中、多数の被災者から寄せられるニーズに寄り添い、より適切・効果的な支援を行うために、被災地内外の行政組織、社会福祉協議会、NPO・ボランティア等が、災害に対応する行政と協働して被災者支援に当たる流れが近年生まれています。特に災害ボランティアセンター以外にも多様な入口を通じて様々な支援団体が被災地での支援活動を行うようになり、それらの活動を支え適切な支援活動がなされるよう調整する中間支援組織の役割も重視されるようになってきました。

 このため、内閣府防災担当では、災害時に行政がNPO・ボランティア等と連携する際のあるべき姿を提示することで、行政職員の方がより多くの災害対応に関わる主体と繋がり、防災・減災に向けた地域ごとの施策を考える際の一助となることを期待し、「防災における行政のNPO・ボランティア等との連携・協働ガイドブック~三者連携を目指して~」をとりまめした。
 本ガイドブックでは、「行政」「災害ボランティアセンター」「NPO」の「3者連携」や平時からの関係構築に向けた考え方や活動方法を説明するとともに、熊本地震や九州北部豪雨などの数多くの事例を紹介しています。

 地震や水害をはじめとする自然災害の脅威に常にさらされている我が国では、災害はいつ・どこで起きるかわかりません。是非このガイドブックを活用して、各地域で来るべき大災害への備えがより一層充実されることを期待します。

 「防災における行政のNPO・ボランティア等との連携・協働ガイドブック~三者連携を目指して~」は、下記よりご覧ください。

「防災における行政のNPO・ボランティア等との連携・協働ガイドブック~三者連携を目指して~」


<ポイント紹介>

●ポイント1 行政・災害ボランティアセンター・NPOの三者連携

 阪神・淡路大震災や新潟県中越地震などを経て、社会福祉協議会を中心に運営される災害ボランティアセンターが、ボランティアの窓口となり、民間の不特定多数の個別の資源・善意を調整し、被災地・被災者の個別のニーズにつなぐことが定着しています。一方で、災者のさまざまなニーズへの対応に向け、災害ボランティアセンターを通さず被災地へ直接入り、独自の調査に基づいて細かなニーズを把握し活動する団体も出てきており、NPO・ボランティア等の活動も多様化しています。こうしたなか、従来災害ボランティアセンターが担っていたボランティア・コーディネーションの役割に加え、災害ボランティアセンターの外でそれぞれの強み・専門性を活かした活動を展開するようになったNPO・ボランティア等の活動を調整する”中間支援機能”が注目されるようになっています。

 例えば、平成28年熊本地震においては、全国災害ボランティア支援団体ネットワーク(JVOAD)や地元NPO等が中心となって「火の国会議」を立ち上げ、行政・災害ボランティアセンター・NPO・ボランティア等が連携・協働した活動を進めるための環境整備・支援者間の調整が行われました。同様の取組は平成29年7月九州北部豪雨でも行われています。

 こうした近年の経験や実績を踏まえ、本ガイドブックでは、「行政」「災害ボランティアセンター(社会福祉協議会)」「NPO等とそれを支える中間支援組織」の連携を「三者連携」と呼び、被災者支援を行う各種の主体が互いに連携し、被災者支援が効率的・円滑に実施されるよう体制づくりをすすめることを推奨しています。災害や被害規模が大きくなるほど、災害対応業務と並行して数多くの見知らぬ支援団体間の調整を行政職員が行うことは困難となりますが、被害規模が大きくなるほど困難性を増していきます。そこで、こうした被災地でのコーディネーションに長けた中間支援組織が、地元のNPO等の支援団体や行政機関と連携して、様々な支援活動の活動調整を行うことが現実的な解決策の一つとなることが見込まれます。

ボランティア3

●ポイント2 平時からの取組

 災害時における「三者連携」を円滑にすすめるためには、災害時を想定し、平時から取組を行うことが必要です。

 普段から地域福祉を推進するパートナー関係にある行政と社会福祉協議会は、定例の合同会議や、テーマ別イベントの企画・運営を共催する等を行い、平時から互いの信頼関係を構築し、”顔の見える関係”に基づく信頼感を醸成することが連携の礎となります。

 NPO等との連携にあたっては、受援や連携のためのルールづくりや地域防災計画への反映などに加え、研修やイベント参加、共同での訓練等を通してJVOADを始めとした全国域の中間支援組織とのネットワークを構築することが効果的です。


 全国災害ボランティア支援団体ネットワーク(JVOAD)では、6月12日(火)・13日(水)に「第3回 災害時の連携を考える全国フォーラム」を「つながりから協働へ」をテーマに、東京都内にて開催します。下記サイトより事前申込の上、ふるってご参加ください。

「「第3回 災害時の連携を考える全国フォーラム」の特設ページ」

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