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特集

大雪に見舞われたら ~今からでもできる雪害対策~

今冬は、全国各地において大雪で大きな被害が出ています。このため、雪害に対しても事前の備えが重要ですが、雪が降り始めてからも出来ることは沢山あります。ここではいくつかの注意点を紹介します。


〇雪道で車が動けなくなったら

・今年の福井では長時間にわたって、車の立ち往生が発生しました。雪に埋もれた車内で、
 一酸化炭素中毒の疑いで死亡した例もあります。
・エンジンの排ガスには一酸化炭素が含まれています。一酸化炭素は無色、無味無臭の気体で、
 発生に気付かないことが多く、危険を察知するのが難しいです。
・マフラーの周囲が雪でふさがれると、行き場を失った排ガスが車の床下にたまり、車内に入り
 込む恐れがあるため、マフラーの周辺を定期的に除雪することが重要です。

JAF(一般社団法人日本自動車連盟)では、身動きが取れなくなった場合の対応に加え、運転時や雪道を走る際の事前の備えをまとめています。大雪が予想される場合には不要不急な外出は控えるとともに、どうしても車で移動せざるを得ない場合は、JAFのサイトなどを参照し、安全を確保した運転を心がけてください。

JAF「雪道・凍結路の注意点」

〇安全に除雪作業を進めるために

・雪害での怪我や死亡事故は、除雪時に起きるケースが多いです
・まず一人で除雪作業を行うことは、万が一のことがおこった際に発見が遅れ、大変危険。
 必ず二人以上で除雪作業をおこなうよう注意して下さい。
・事故種別にみると屋根からの転落による事故の割合が非常に高。安全帯や命綱、
 ヘルメットの着用など、安全対策を十分に行ってください。

内閣府では、安全な除雪作業のためのチェックリストを用意しています。これらを活用して、除雪作業のベテランも初心者の方も、作業を始める前に事前の準備を十分に行ってください。

内閣府「よくある除雪作業中の事故とその対策」

〇水道管の凍結防止対策について

・気温が氷点下になると、水道管内の水が凍結して、水が出なくなることや、
 水道管が破裂して漏水する場合があり以下の場合は、特に注意が必要です。

*最低気温が-4℃以下になるとき
*おやすみ前や、旅行などで家を留守にするなど、長時間水道を使用しないとき
*建物の外壁際などに露出している水道管
*北向きの日陰や風あたりが強いところの水道管

石川県では、凍結して水が出なくなった場合は、自然に溶けるまで待つか、凍結したところにタオルなどを巻き付けて、その上からぬるま湯をゆっくりとかける対策や、水道管が破裂した場合の対応をまとめていますので、水道管の凍結にお困りの方は参照のうえ、対策を行ってください。

石川県「水道管の凍結防止対策について」

また、国土交通省では、「“助けあい”除雪取組事例集」と題して、北海道、東北、北陸などの豪雪地帯の除雪対策を紹介していますので、雪害対策の参考にしてください。

国土交通省「“助けあい”除雪取組事例集」