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内閣府政策統括官(防災担当)
協力
防災推進協議会

災害遺構で
地域の防災の知恵を学ぼう!

安政東海地震・安政南海地震と「稲むらの火」4

場所

安政東海地震・安政南海地震と「稲むらの火」

和歌山県有田郡広川町広1465

概要

1854年12月23日午前10時近く、駿河湾、遠州灘、熊野灘の海底を震源域とする推定M8.4の巨大地震。被害は関東地方から近畿地方におよび、沼津から伊勢湾岸沿い、特に箱根から見附あたりの東海道筋で家屋倒壊・焼失が著しく、また、甲府盆地も被害が甚大であった。家屋の倒壊は甲斐・信濃・近江・摂津・越前・加賀までおよぶ。 和歌山県広村では、津波が襲来した後に、濱口梧陵が自身の田にあった藁の山に火をつけて安全な高台にある広八幡神社への避難路を示す明かりとし、速やかに村人を誘導することができた結果として村人の9割以上を救った(死者30人)。津波から命を救えるかは、情報の伝達の速さが関わっているという教訓を残し、これをもとに作られた物語が『稲むらの火』として知られている。 広村を襲う安政南海地震津波の実況図(古田庄右衛門著「安政聞録」より)高さ約5メートルの大津波が15世紀初頭に築かれた波除石垣を乗り越えて村を襲い、背後の田んぼに浸入している。特に村の南北を流れる江上川(右側)と広川(左側)に沿って激しく流入している様子が描かれている。

活用した主体

周防大島町立城山小学校

活用の内容

防災教育チャレンジプラン「地域を見つめ、活きる力をはぐくむ防災教育」では、山口大学教授の出前授業や、東北大学災害科学国際研究所の東日本大震災の減災授業、高齢者に対する津波伝承の聞き取りや災害由来地名のフィールドワークを実施。小冊子『瀬戸内海でもご用心』と「防災かぞえ唄(いのこ唄)」を作成・CD配布。校区自治会が「津波到達碑」を建立

参照先

防災教育チャレンジプラン
http://www.bosai-study.net/2014houkoku/plan.php?type=1&no=10

基本データ

災害  :地震、津波
西暦  :1854年
媒体  :絵図
設置年 :1854年
場所  :養源寺蔵
活用  :防災教育
活動期間:2014年
主体  :周防大島町立城山小学校
主な対象:小学校低学年・高学年
出典  :防災教育チャレンジプラン

※本コンテンツは、内閣府の依頼により国立大学法人東北大学(災害科学国際研究所)で作成された『「災害遺構」の収集及び活用に関する検討委員会』報告書を元に作成されました。

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